一言で「最適な切削油を選ぶ」と言っても、実はそれが大変複雑であることは、すでに切削加工技術者各位も充分にご存知のことでしょう。様々な加工方法に加えて、無数ともいえる被削材の種類。しかも近年は、切削速度の高速化や、難削材に対しての仕上面の要求が高まってきたこともあり、「切削油」選びは、さらに複雑さを増しました。以下は、そうした複雑さを整理するための「切削油」選びのチェックポイントです。
良い仕上面が得られず、精度にクレームがつく。
寸法精度のバラツキがでる。
被削材が加工後に、変色したり錆びたりする。
油の持ち出しが多すぎる。
切削温度が上がり過ぎて、発煙・引火する。
加工中に、異臭を放つ。
工具寿命が短か過ぎる。
機械や部品が、痛んだり錆びたりする。
油の劣化が早過ぎる。
作業者の手に、皮膚炎が発生する。
油種が多く、管理に手間がかかる。
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